同門会員の活躍

東京逓信病院 循環器内科 部長 東谷 迪昭先生
専門分野:血管内治療、虚血性心疾患、高血圧、動脈硬化、心不全、脈管疾患

2025年8月15日

東京逓信病院 循環器内科 部長 東谷 迪昭先生<br>専門分野:血管内治療、虚血性心疾患、高血圧、動脈硬化、心不全、脈管疾患

学生時代を京都府立医科大学のハンドボール部で過ごし、チームで勝利するということがいかに大変かを強く学びました。
卒業後は初期研修医として京都第一赤十字病院で2年間を過ごし、その後無謀にも東京女子医科大学心臓血圧研究所に3年目より入局させて頂きました。
病棟の廊下にあるストレッチャーで寝たり、同僚と夜中から呑みに行ったりと不真面目なのか真面目なのかよく分からない日々をがむしゃらに送っていましたが、 4年目の秋から埼玉県立循環器呼吸病センターにお世話になり、4年間の修練の後に東京女子医科大学病院に戻りました。そこから6年間、少しでも前にと、がむしゃらに進んできたところ、 縁あって榊原記念病院にお世話になることになりました。女子医大を去るときには、病棟看護師や同僚そして先輩後輩が壮大な送別会(120名以上)をしてくださったこと、感謝の気持ちは今も忘れておりません。
榊原記念病院で3年間、その後縁あって東京医科大学茨城医療センターに異動、そして現在は東京逓信病院循環器内科部長を務めております。学術的なこと、臨床、循環器内科の長として、 そして病院全体の運営についても多く関わりながらますます忙しい日々を送っております。「もっとできることがあるはずだ」「すぐ目の前にあることの遥か向こうにこそ大事なことがある」という漠然とした思いが 私を突き動かしてきました。苦い経験もありましたが、そこから逃げずに、一つ一つの症例と真摯に向き合ったからこそ、今の自分があると信じています。
この寄稿文を書き終えるにあたり、細田教授、笠貫教授、萩原教授、埼玉県立循環器病センターの武藤誠先生、横浜医療センターの森文章先生、水戸済生会総合病院の山田典弘先生を始め、お世話になった先輩方に心からの感謝を申し上げます。
右も左も分からなかった私を根気強く指導し、いつも温かく見守ってくださった先輩方のおかげで、今日の私があります。本当にありがとうございました。
先輩方からいただいたご恩に報いるためにも、これからも日々精進し、少しでも社会に貢献できるよう努めてまいります。

医師としての基本的価値観は、社会的使命の自覚、利他的な態度、人間性の尊重、そして自己研鑽の姿勢の4つが柱となります。これらはプロフェッショナリズムと呼ばれ、医師が医療を実践する上で不可欠なものです。